GlycoFluor™ Series

TokyoGreen®–βGlu

[β-グルコシダーゼ検出用蛍光基質]

495-540 nm:緑色

TokyoGreen–βGlu は β-グルコシダーゼを蛍光で検出できる蛍光基質 ( [9- (4′-methoxy-2′-methylphenyl) -6- (β-D-glucopylanosyloxy) -xanthen-3-one] ) です。反応前はほとんど蛍光を示しませんが、 β-グルコシダーゼで分解されて強い緑の蛍光を発します。膜透過性があり、反応前後で細胞膜を通過するため、細胞および細胞外溶液中から蛍光が観察されます。酵素アッセイやプレートリーダー等でのスクリーニングに適しています。

 

TokyoGreen–βGlu は Merck KGaA (Darmstadt, Germany) からも全世界にて
SCT026 BioTracker™ 510 Green β-Glu Dye の名前で販売されています。

価格

型番 製品名 容量 希望小売価格(税抜価格)
SK4002-01 TokyoGreen®–βGlu 1 mg ¥ 20,000

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    TokyoGreen®-βGlu の特徴

    • 高い感度で検出可能な蛍光基質
    • 中性または塩基性で蛍光の検出が可能
    • β-glucosidase 活性をリニアに反映した蛍光強度が観察されます

    検出原理

    Non-fluorescent TokyoGreen®–βGlu はほとんど蛍光を示しませんが、β-glucosidase で分解され、明るい蛍光を示す TokyoGreen® が生成されます。490 nm 付近の励起光照射で、510 nm 付近の緑の蛍光を発します。

    製品の詳細

    TokyoGreen–βGlu 1 mg (5 mM の DMSO 溶液 0.4 mL)
    C27H26O9 Mw:494.49

よくあるご質問

  • Q βガラクトシダーゼ検出試薬はどれを選んだら良いですか?
    A

    GlycoGREEN-βGal, GlycoGREEN-βGal, TokyoGreen-βGal の3種類がありますが、細胞のイメージングに使用する場合は第一選択として GlycoGREEN-βGal を、プレートリーダーアッセイや酵素アッセイに使用する場合は第一選択として TokyoGreen-βGal をおすすめします。

    検出感度は GlycoGREEN-βGal と TokyoGreen-βGal はほぼ同程度で、GlycoYELLOW-βGal より優れています。細胞イメージングには、細胞内滞留性が比較的高い GlycoGREEN-βGal をおすすめします。ただし、GlycoGREEN-βGal も生成された蛍光物質が細胞内にずっと留まるわけではないため、ガラクトシダーゼ活性の高い細胞と低い細胞が混在している条件で活性の低い細胞もよく染色されることもあり、結果の解釈には注意が必要です。

  • Q 固定したサンプルに使用できますか?
    A

    X-gal で染色できる条件であれば、GlycoYELLOW-βGal や GlycoGREEN-βGal によってガラクトシダーゼ活性を検出できると考えられます。

    GlycoYELLOW-βGal の蛍光は固定のみでは消失しないことを確認しております。製品ページに記載の情報も参考にしてください。ただし、長時間の固定やアルコール処理、膜透過処理などによって蛍光の局在や蛍光強度に影響を及ぼすことがありますので、固定条件については事前の検討をお勧めします。

     

  • Q Q&A を見ても問題が解決しません
    A

    蛍光色素一般に関する Q&A も参照してください

参考文献

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Appl. Microbiol. Biotechnol. 84: 375-382 DOI:10.1007/s00253-009-2091-8

K. Matsuura, T. Yashiro, K. Shimizu, S. Tatsumi, T. Tamura (2009)
Curr. Biol. 19: 30-36 DOI:10.1016/j.cub.2008.11.030

Y. Urano, M. Kamiya, K. Kanda, T. Ueno, K. Hirose, T. Nagano (2005)
J. Am. Chem. Soc. 127: 4888-4894 DOI:10.1021/ja043919h