FRETFluor™ Series

SSip-1 DA

[生細胞内活性イオウ検出用蛍光プローブ]

495-540 nm:緑色

パースルフィド(persulfide, R-S-SH) 、ポリスルフィド(polysulfide, R-S-Sn-S-R) および多硫化水素(ポリ硫化水素, polysulfide, H2Sn)などのサルフェン硫黄(sulfane sulfur,サルフェンサルファー,活性硫黄)は細胞中に豊富に存在する物質で、生体内の還元環境の維持などの生理活性が近年注目されてきています。SSip-1 DA は分子内 FRET の原理を利用し、細胞中に存在する μM オーダーのサルフェン硫黄に応じて可逆的に蛍光を発する蛍光プローブです。サルフェン硫黄に対して高い特異性があり、硫化水素、システイン残基や硫黄酸化物とはほとんど反応しません。試薬は膜透過性と細胞内滞留性を両立したジアセチル (DA) 体で、細胞内のサルフェン硫黄の時間変化を追跡するためのライブセルイメージングに適しています。

 

SSip-1 DA は Merck KGaA (Darmstadt, Germany) からも全世界にて
SCT 211  BioTracker Green Sulfane Sulfur Live cell Dye の名前で販売されています。

 

 

 

価格

型番 製品名 容量 希望小売価格(税抜価格)
A402-1 SSip-1 DA 60 nmol × 3 ¥ 49,800

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  • プロトコル

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    SSip-1 の物性

    名称 検出対象 反応 Absmax (nm) FLmax (nm)
    SSip-1 R-S-SH, R-S-Sn-S-R, H2Sn 可逆 (GSH 存在下) 495 525

     

    スペクトル

    5 μM の試薬の吸収スペクトル(左)および 470 nmで励起した際の蛍光スペクトル(右)

  • SSip-1 DA を用いた細胞イメージング例

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    SSip-1 DA を用いた細胞イメージング例

    細胞内の活性硫黄(サルフェンサルファー)を SSip-1 DA でイメージングした例
    A549 細胞を 10 μM SSip-1 DA(添加剤として1 mg/mL BSAを含む)と1 時間反応させ、洗浄して HBSS 中で撮影した。サルフェンサルファのドナーとして、5 μM Na2S4 を添加した直後(左)と添加後 1 時間(右)の細胞染色像。緑の疑似カラーは、460-500 nm で励起し 512-542 nm のバンドパスフィルターセットを使用して撮影した SSip-1 の蛍光像、グレーの疑似カラーは DIC 画像を示す。A549 細胞は JCRB 細胞バンクから供与頂いたセルラインを使用。スケールバーは、50 µm。