ProteoFluor™ Series

ProteoGREEN™-gGlu

[がん細胞検出用蛍光プローブ]

495-540 nm:緑色

ProteoGREEN-gGlu (gGlu-HMRG) は、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ (GGT) 活性を検出するための蛍光プローブです。pH 7以上ではほとんど無蛍光ですが、細胞表面にGGT を高発現しているがん細胞やがん組織の表面で分解され、非可逆的に緑の蛍光物質に変化します。生成した蛍光物質はすみやかに近くにある細胞内に取り込まれるため、GGTを高発現しているがん組織を検出できます。

 

ProteoGREEN-gGlu (gGlu-HMRG)は Merck KGaA (Darmstadt, Germany) からも全世界にて
SCT 028  ProteoGREEN-gGlu (gGlu-HMRG) の名前で販売されています。

価格

型番 製品名 容量 希望小売価格(税抜価格)
GC801 ProteoGREEN™-gGlu 20 μg × 10 ¥ 59,800

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  • プロトコル

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    ProteoGREEN-gGluの物性

    製品名
    検出対象
    反応 Absmax (nm) FLmax (nm) ε Φ
    ProteoGREEN-gGlu γ-glutamyltransferase (γ-GT, GGT) irreversible 500 524 57,000 0.81

    ※上記データは、GGT 反応後のものです。反応前はほとんど蛍光を示しません。

     

    吸収、蛍光スペクトル

     

    ProteoGREEN-gGlu の反応前、反応後の蛍光スペクトル。PBS (pH 7.4) 中で測定したもの。

     

  • ProteoGREEN-gGlu による細胞イメージング例

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    ProteoGREEN-gGlu による細胞イメージング例

    HeLa 細胞の GGT 活性検出例

    HeLa 細胞(ヒト子宮頸がん由来の細胞株, 左)と HUVEC (正常ヒト臍帯静脈内皮細胞, 右) を 1 μM のProteoGREEN-gGlu を含む溶液中で37℃ 15分間反応させたもの。緑の疑似カラーが ProteoGREEN-gGlu の蛍光、青の疑似カラーは Hoechist 33342 による核染色。

    細胞表面で反応して生成した ProteoGREEN-gGlu 由来の蛍光物質は、溶液中を拡散し、混在している GGT 活性のない細胞も染色することがあります。細胞ごとに染色する目的には適しません。ご注意ください。

     

    ProteoGREEN-gGlu の適用が報告されている細胞一覧

    GGT 活性が亢進している細胞一覧

    • ヒト卵巣癌由来の細胞株 SHIN-3, SK-OV-3, OVCAR-3, OVCAR-4, OVCAR-5, OVCAR-8, A2780, A2780 PTX22, IGR-OV1, Hey-A8, CaOV3
    • ヒト肺癌由来の細胞株 A549
    • ヒト胆管癌由来の細胞株 HuCCT1
    • ヒト肝癌由来の細胞株 HepG2
    • ヒト子宮頸癌由来の細胞株 HeLa
    • マウスに人為的に発生させた結腸癌, ヒト乳癌組織

    GGT 活性の亢進がほとんど見られない細胞一覧

    • ヒト臍帯静脈内皮細胞株 HUVEC(非がん細胞)
    • 前駆脂肪細胞株 SW782(非がん細胞)
    • ヒト胎児腎細胞由来細胞株 HEK293 細胞(非がん由来細胞)
  • ProteoGREEN-gGlu イメージ動画

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    In Vivo イメージング例