NOFluor™ Series

DAF-2 (diaminofluorescein-2)

[一酸化窒素検出に(緑色蛍光)]

495-540 nm:緑色

Diaminofluorescein-2(DAF-2)は一酸化窒素 (NO) を検出できる蛍光プローブです。そのままでほとんど蛍光を示しませんが、NO と反応すると強い緑の蛍光を発します。細胞膜透過性がなく、細胞外での NO 検出に適しています。

価格

型番 製品名 容量 希望小売価格(税抜価格)
SK1001-01 DAF-2 1 mg ¥ 35,000

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    測定原理

    ほとんど蛍光のない DAF-2 と NO と反応することで、強い蛍光を発する DAF-2T が生成されます。波長 495 nm 付近の青色光で励起すると波長 515 nm 付近の緑色の蛍光を発します。

    DAF-2 の物性

    名称 検出対象 反応 pH 範囲 Absmax (nm) FLmax (nm) ε Φ
    DAF-2 NO 不可逆 >7 495 515 73,000 0.92

    スペクトル

    製品の性状

    DAF-2 1 mg が DMSO 0.55 mL に溶解された溶液です。
    C20H14N2O5 
    分子量:362.3

    5 mmol/L の溶液です。使用時に中性のバッファー等で 500 倍程度に希釈してお使いください。

よくあるご質問

  • Q 手持ちのプレートリーダーは励起485nm、蛍光538nmなのですが、使用できますか?
    A

    できます。励起 495 nm、蛍光 515 nmとあるのはピークとなる波長であり、これらから若干ずれても測定できます (Anal. Chem. 1998, 70, 2450)。励起波長をピークより短めの波長で、検出波長をピークより長めの波長にするほうがバックグラウンドが低くなり、検出効率が上がる場合もあります。機器の特性にもよりますので機器のマニュアルも参照してください。

  • Q 検出限界はどのくらいですか?
    A

    DAF-2 を用いた pH 7 付近のバッファー中での NO 検出限界は 5 nM と報告されています。 DAF-FM では蛍光強度は DAF-2 の 1.5 倍ありますので、若干高感度となると思われます。また DAF-2 DA や DAF-FM DA を用いて細胞内で検出する場合、細胞内の物質に妨害され感度がこれらより低下する可能性があります。

  • Q 細胞毒性はありませんか?
    A

    10 μM 程度では明らかな細胞毒性は認められませんでした。万一、毒性が疑わしい場合は濃度を下げてください。

  • Q 至適濃度はどの位ですか?
    A

    5 – 10 μM (500 – 1000 倍希釈)程度です。ご使用の試料・バッファーの種類により変わる場合もあります。ただし、強いシグナルを得るために試薬の濃度を上げることはフルオレセイン系化合物の性質上、逆効果のようです。

  • Q NO は反応性が高い物質ですが、DAF 類は NO がどのように変化した状態を検出しているのでしょうか?
    A

    NOが速やかに酸素と反応して NO2 や NO3 に変化する途中の中間体と反応しています。この中間体は生理的な条件下ではNO生成がない限り生成しないため、DAF 類は NO を特異的に検出することになります。

  • Q DAF 類は 6 種類ありますが、どのように使い分けをしたら良いですか?
    A

    第1選択としては DAF-FM (細胞外での検出)または DAF-FM DA (細胞内での検出)をお勧めします。

    DAF-2 および DAF-2 DA は実績が多いため、論文の再現実験などに使用したいといった目的の場合によく使用されます。一方、DAF-FM は pH 6-7 の範囲での特性が改善されていますので、多くの場合は DAF-FM の方をおすすめします。

    更に酸性領域での検出が必要になる可能性がある場合、もしくは緑の自家蛍光が問題になる場合等には DAR-4M AM が使用されます。

     

    型番 製品名 Exmax (nm) Emmax (nm) 膜透過性 使用可能 pH
    SK1001-01 DAF-2 495 515 >7
    SK1002-01 DAF-2 DA 495 515 + >7
    SK1003-01 DAF-FM 495 515 >5.5
    SK1004-01 DAF-FM DA 495 515 + >5.5
    SK1005-01 DAR-4M 560 575 4-12
    SK1006-01 DAR-4M AM 560 575 + 4-12

     

  • Q 亜硝酸イオン や 硝酸イオン と反応してしまうことはありませんか?
    A

    生理的な条件では亜硝酸イオン (NO2)や 硝酸イオン(NO3) と反応することはありません。ただし NO2 が高濃度(10 mM 以上)存在して長時間インキュベートした場合には若干蛍光が出ます。

  • Q これまでにどんな試料・測定法での実施例がありますか?
    A

    豊富な論文例がありますので参考文献または文献リストを参照してください。培養細胞、血管内皮細胞、海馬などの脳・神経組織、末梢血単核球、骨髄幹細胞、ミミズ神経節、植物細胞等での使用実績があります。測定法としては蛍光顕微鏡による画像観察、画像上特定点の蛍光強度測定、マルチウエルプレートリーダーによる測定等があります。

  • Q 妨害物質はありますか?
    A

    フェノールレッドやビタミン類など蛍光性の物質が観察に影響する場合があります。また培地に添加される血清、BSAなどのタンパクにより NO 検出効率が低下する場合があります。

  • Q 検量線を立てて定量する場合、標準物質としては何がいいですか?
    A

    厳密な定量には濃度の分かっている NO ガスの溶液を用いる必要があります。しかし実際的には、若干の誤差はありますが NONOate (1分子から2分子の NO が生成)を用いるのがよいと思われます。

  • Q Q&A を見ても問題が解決しません
    A

    蛍光色素一般に関する Q&A も参照してください

参考文献

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